4月の[野菜の学校]は熊本のひご野菜がテーマ。「ひともじ」と呼ばれる、「わけぎ」がやってきました。
『本草和名(918年)』という日本で最初の本草書に、和名「岐(き)」と記されているのが、現在の「ねぎ」です。「岐」という一文字で「ねぎ」を意味したので、平安時代の宮中では「ねぎ」を「ひともじ」と呼んだといいます。
ひご野菜の「ひともじ」は、「ねぎ」ではなく「わけぎ」なのですが、かつて「わけぎ」は「ねぎ」の一種とされていましたから、「ねぎ」の別名で呼ばれても不思議ではありません。「わけぎ」が、分球性の「ねぎ」と分球性の「たまねぎ」との雑種とわかったのは、DNAの研究が進んだ成果のひとつです。
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⇒ひともじ
⇒ひともじの食べくらべ