野菜に出合う

昔からその地方だけで作られてきた野菜、
農家が育てあげた品種、研究所が誕生させたタネなど、
新しい出合いに、いつもわくわくします。

とげなし美茄子(ビーナス)

とげなし美茄子

何年か前、野菜と文化のフォーラム主催の「なすフォーラム」で、なすの品種改良はあまり盛んではない、と聞いた記憶があります。タキイの千両・千両2号は圧倒的だし、一方でなすの地方品種はすばらしくバラエティに富んでるし。そんな領域での品種改良って考えにくいのかもしれない。とすると「とげなし」は、ある時期、関係者が追いかける数少ない改良テーマのひとつだったのだろうか。

タキイの「とげなし千両2号」の登場と、ほぼ時を同じくして出たのが「とげなし美茄子」。こちらは愛知県の試験場が開発したなすです。

野菜のネーミングには、だじゃれが多い。けっこうサムイの。いうまでもないけれど、これもそう。
美しいなす(確かに美しい)だから「美茄子」、と書いて「ビーナス」と読ませ、とげがないことが売りだから「とげなし」をつけた。で、「とげなし美茄子」。それだけのこと(だと思う)。
バラとか美人にはとげがあることになっているけれど、美の女神ビーナスにもとげがあるのかしら。

下記野菜ノートもごらんください。
トゲなし美茄子
タキイのとげなしなす

 

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