近代における野菜種子屋の展開

2008年末、東京の豊島郷土資料館で「一粒入魂 ~日本の農業をささえた種子屋(たねや)~」という展示が行われました。豊島区を通る旧中仙道には、かつて61軒もの種子問屋が並び、「タネ屋街道」と呼ばれていたといいます。その1軒「榎本留吉商店」の資料や道具が数多く紹介され、とても興味深い催しでした。

この催しを開く上での中心的なメンバーの一人としてお力を発揮された研究者が、筑波大学の阿部希望(あべのぞみ)さんです。江戸東京・伝統野菜研究会会長の大竹道茂先生から、阿部さんが東京の野菜種子問屋に関する論文をお書きになったと聞いて、読ませていただきました。

これは、その抄録です。

近代における野菜種子屋の展開-東京府北豊島郡榎本留吉商店を中心に-
筑波大学 阿部希望

※江戸東京・伝統野菜研究会会長、大竹道茂先生のブログ「江戸東京野菜通信」には、タネ屋街道をお歩きになったレポート「先週の末、巣鴨の種屋街道を板橋駅まで、久しぶりに歩いてみた」があり、豊富な写真が現在のようすを伝えてくれます。

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